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やりたいことの見つけ方の要約と感想|八木仁平の書評

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八木仁平さんの著書であるやりたいことの見つけ方の要約まとめと個人的な感想をお伝えしていきます。ずばりやりたいことの見つけ方を一言で表すと「自分の人生でやりたいことがない人のためにやりたいことを見つける方法がわかります」です。

多くの人はとにかく今目の前の仕事をこなすことで精一杯でやりたいことを本気でできている人は少数ではないでしょうか。

生きるためにとりあえず稼ぐ必要があり、やりたいことをして生きていくことは一握りの人で、自分はごく平凡な生活をして一生を過ごすというふうに考えています。

しかし人生は一度きりしかないものですし、自分のやりたいことをした方が人生に悔いがありません。またやりたいこと自体がない方も多くいますが、この本を見て実践をすることで本当に自分のやりたいことが見つかるでしょう。

やりたいことの見つけ方はこんな方にオススメ

  • やりたいことがわからない人
  • やりたいことを見つけたい人
  • 今の仕事にやりがいを感じない人
  • 人生を楽しく生きたい人

やりたいことの見つけ方の概要

出版日ページ数読了に必要な時間数
2020528190ページ2時間半

やりたいことの見つけ方の要約

やりたいことの見つけ方では、自分の「やりたいこと」を論理的に見つけ出す方法を紹介しています。

「今の仕事は自分に向いているのだろうか」、「やりたいことが分からずモヤモヤしている」。本書を読むことで、そのような悩みから解放され、新たな人生を歩むことができるきっかけとなってくれます。

やりたいことの見つけ方の著者プロフィール

八木仁平(やぎ じんぺい):株式会社Meee代表取締役。
高知県生まれ。早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の稼ぐ目的を見失って鬱状態に。本当にやりたいことを見つけるため、独自の「自己理解」に取り組む。その手法を発信し始めたところ、ブログは累計2600万PV。Twitterフォロワー数24000超に。
全国から問い合わせが殺到し、年間200人がやりたいこと探しを終わらせ、夢中な自分で生きる仲間が広がっている。

やりたいことの見つけ方の書籍目次

  1. 「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い
  2. なぜ「やりたいことが分からず迷い続けてしまう」のか?
  3. 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド
  4. 人生を導くコンパス「大事なこと」を見つける
  5. 「得意なこと」さえ見つければ何でも仕事にできる
  6. 「好きなこと」を見つけて努力とサヨナラする
  7. 「本当にやりたいこと」を決めて「本当の自分」を生き始める
  8. 「人生を劇的に変える」自己理解の魔法

やりたいことの見つけ方のレビューと感想

ここから八木仁平さん著書のやりたいことの見つけ方のレビューを記載していきたいと思いますが、個人的感想の部分があるためご参考程度にお読みください。

やりたいこと探しは、論理的に見つけ出せる

「やりたいことが見つからない」
「今の仕事は自分に向いているだろうか」

私たちが生きていくうえで、自分の「やりたいこと」について1度は考えたことがあるのではないでしょうか。

やりたいことが見つかって、人生を楽しんでいる人もいれば、やりたいことが見つからず、モヤモヤとした人生を送っている人もいます。

「『やりたいこと』を見つけて、充実した人生を送りたい」

誰もがそのような願いを持っているでしょう。

多くの人が「やりたいこと」は直感的・運命的に出会うものだと勘違いしています。しかし著者の八木さんは、「やりたいこと」は論理的に考えて見つけ出せると述べています。

99%の人は、パズルを組み立てていくように、1つ1つ自分の気持ちと向き合って「本当にやりたいこと」を見つけていくしかありません。

※引用:第3章 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド

「たくさんの行動をした結果、自分の天職が見つかった」などとよく語られる自己啓発本やビジネス書があります。

そのような本の影響もあってか、ほとんどの人は「行動すればいつかはやりたいことは見つかるだろう」と待ち望んでいますが、一向にその時が来ないことを嘆いているのが現実です。

しかし、論理的に考えれば、自分の「本当にやりたいこと」が見つかるのです。

「やりたいこと」を見つけ出す2つの公式

本書では、「やりたいこと」を見つけ出す論理的な方法として、次の2つの公式を紹介しています。

公式①:好きなこと×得意なこと=やりたいこと
公式②:好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと

※引用:第3章 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド

 

①好きなこと×得意なこと=やりたいこと

まず好きなこととは、著者の八木さんは次のように定義しています。

ずっと成長し続けているのが「好きなこと」(情熱)

※引用:第3章 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド

例えば、音楽やファッション、スポーツ、特定の学問など、好奇心がそそられたり、夢中になったりするものが「好きなこと」と言えるでしょう。

次に得意なこととは、次のとおりです。

「得意なこと」とは「自然と人よりも上手くできて、やっていて苦なく心地よいこと」

※引用:第3章 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド

例えば、人の話を注意深く聞くことや分析すること、相手の気持ちを読み取ることなど、無意識にやっていたり、自然とやっていたりするものが「得意なこと」です。

言い換えれば、「才能」とも言えるでしょう。

ここで著者の八木さんは、得意なことについて、スキルや知識と混同してはいけないと注意しています。

「得意なこと」は生まれつき持っているもので、「スキル・知識」は後で身につけられるものという違いがあります

※引用:第3章 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド

例えば、語学やプログラミング、話術、専門的知識はここで言う「得意なこと」ではありません。

そしてスキル・知識を中心にやりたいことを考えると、結果的に「やりたいこと」から遠ざかる場合もあります。

プログラミングスキルを持っているからエンジニアに、保育士の資格を持っているから保育士にと、他の選択肢を考えずに、スキルや資格を中心に「やりたいこと」を考えてしまうのです。

私友人は、簿記の資格を持っているからという理由で経理関係の仕事を探し、会計事務所に勤めました。資格を中心に仕事を探した結果、「やりたいこと」ではなかったため、その仕事は長続きしませんでした。また多くの人は、好きなことだけで「やりたいこと」を探そうとします。

例えば、あなたは音楽が好きだとします。

音楽が好きなことを「やりたいこと」とすると、楽器屋の販売員や音楽プロデューサーも「やりたいこと」に入ります。しかし、あなたが得意なことは、芸を通して人を喜ばせることであるとするならば、歌手やピアニストが「やりたいこと」となるでしょう。

好きなこと(音楽)×得意なこと(芸を通して人を喜ばせる)=やりたいこと(歌手)

このように好きなことだけではなく、得意なことまで考えることで「やりたいこと」が見つかるのです。

②好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと

著者の八木さんは、「やりたいこと」を見つけただけでは不完全であり、「やりたいこと」に「大事なこと」をかけた「本当にやりたいこと」を見つけ出すことが重要だと言います。

その「大事なこと」とは次のように定義しています。

働き方を決める上で最も重要な「大事なこと」(価値観)

※引用:第3章 「やりたいこと探しを最速で終わらせる公式」自己理解メソッド

例えば、自由に生きたい、人に親切に生きたい、競争に勝ち抜いて生きたいなどが、「大事なこと」となります。要するに「何のために働きたいか?」ということです。

私自身、「本当にやりたいこと」の公式を自分に当てはめて考えてみました。

好きなこと:心理学
得意なこと:リフレーミング(物事を違う角度から見ること)
大事なこと:悩んでいる人に前向きになってほしい
本当にやりたいこと:心理学を通して、悩んでいる人に対し、違う視点から助言し、前向きになってほしい

今はカウンセラーとは全く別の仕事をしていますが、本書を読み本当にやりたいことが見つかった今では、カウンセラーになるための勉強をしているところです。

 「やりたいこと」探しはすぐに終わらせ夢中になれる人生を送ろう

「『やりたいこと』は一生かけて探すものだ」
「『やりたいこと』はそんな簡単に見つからない」

世間では、「やりたいこと」は、時間をかけて偶然見つかるものだという幻想が抱かれています。また、「やりたいこと」探しは、非常に重要なことですが、緊急ではないため多くの人が後回しにしてしまうのも現状です。

しかし「やりたいこと」探しを後回しにしているせいで、どれだけの人が自分のやりたくないことを仕事にし、モヤモヤとした人生を送っているでしょうか。

著者の八木さんは、本書で次のように述べています。

さっさと自己理解で「やりたいこと」探しを終わらせてください。一番楽しいのは、自己理解を終わらせた後の人生です

※引用:第8章 「人生を劇的に変える」自己理解の魔法

人生を「やりたいこと」探しで終わらせるのは、もったいないです。「やりたいこと」探しを目標にもしてはいけません。「やりたいこと」を見つけて、初めてワクワクした人生が始まるのです。

本書を読み「やりたいこと」探しを早く終わらせ、夢中になれる人生を送りませんか。

やりたいことの見つけ方の書評まとめ


私自身、「やりたいこと」が見つからず、ずっとモヤモヤしていました。
「この資格が役に立つと聞いたことがあるから」という理由で、自分が興味のない資格をとり、興味のない仕事に就職したこともありますが、もちろん何も解決しませんでした。

しかし本書とじっくり向き合うことで「やりたいこと」を見つけ出すことができました。
今では、「やりたいこと」の実現に向けて勉強をし、ワクワクした人生を送っているところです。

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