書評

仕事は楽しいかね?の要約と感想|デイル・ドーテン書評

書評
この記事は約8分で読めます。

いざ社会人になってみて、学生時代に想像していたものとは大きく違うことが多いでしょう。仕事に対して理想を抱いていることが多く、社会という現実を知った際にどうしようと悩む人も多いです。また就職活動をする際にも本当のやりたいことや、目標が見つからないまま進めていて、結局なんとなく就職をしてしまったり、就職せずにフリーターやニートといった選択をする方もいます。人生が最高に楽しく、毎日をイキイキと生活できている人は本当に一握りの人ではないでしょうか。そんなモヤモヤした生活をしている方に「仕事は楽しいかね?」の本を読んでいただきたいので、要約や私が読んだ感想を書評という形でお伝えします。

仕事は楽しいかね?はこんな方にオススメ

  • 仕事にやりがいを感じない人
  • やりたいことが見つからない人

仕事は楽しいかね?の概要

出版日ページ数読了に必要な時間数
2001年12月10日181ページ約2時間

仕事は楽しいかね?の要約

大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会ったマックスという老人に「仕事は楽しいかね?」と問いかけられ動揺してしまった35歳の主人公。
本書は、日々の仕事にモヤモヤを感じ将来に期待を持つことができない主人公が、老人マックスと会話していく中で、仕事や人生について様々な気づきを得られるというストーリーです。一言でまとめると試すことを楽しむ」です。

仕事は楽しいかね?の著者プロフィール

著者:デイル・ドーテン(DALE DAUTEN)
1950年生まれ。アリゾナ州立大学大学院(経済学)卒業後、スタンフォード大学大学院で学び、1980年にマーケティング・リサーチ専門会社「リサーチ・リソーセス」を起業し、「マクドナルド・3M・P&G・コダック」など大手優良企業を顧客に持つ全米でもトップレベルの会社にまで成長させる。

1991年、新聞に執筆したコラムが好評を博し、執筆活動を開始。現在米国を代表する人気コラムニストとなり、執筆するコラムは、100社以上の新聞社に配信され、毎週1000万人以上に愛読されている。執筆活動のかたわら、企業講演、従業員訓練やキャリア・セミナーを主催し、意思決定論、人材育成、キャリア・アップによる能力開発や成功をテーマに独自の理論を展開している。

仕事は楽しいかね?の書籍目次

第1章:仕事は楽しいかね?
第2章:人生とは、くだらないことが1つまた1つと続いていくのではない。1つのくだらないことが「何度も」繰り返されていくのだよ。
第3章:試してみることに失敗はない
第4章:明日は今日と違う自分になる、だよ。
第5章:これは僕の大好きな言葉の1つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」というのがね。
第6章:必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
第7章:目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
第8章:きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ。
第9章:あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。
第10章:それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
第11章:もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいのかね?
第12章:覚えておいてくれ。「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。
第13章:新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
第14章:きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな。

仕事は楽しいかね?のレビューと感想

目標はいらない

「将来の夢は何?」、「大きくなったら何になりたい?」、「どんな仕事に就きたい?」

私たちは幼い頃から現在に至るまで、将来の目標や夢についてずっと聞かれてきました。そして、世間では目標や夢に向かって努力することが美徳とされ、世に出回っている自己啓発本もまた目標を持つことの大切さを説いています。

しかし、本書で登場する数々のビジネスエリートの相談にのってきた老人マックスは、目標を持つことを否定し、主人公に対して次のように言います。

「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」というのがね。「きみは、最初に陸にあがった魚は長期にわたる目標を持っていたと思うかね?」
※引用:仕事は楽しいかね?第5章これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。

陸に上がり最初に歩き始めたとされる魚類は、「ティクタアリク・ロゼアエ」と言われています。


陸に上がった理由は、「安全に産卵できる場所が地上だったため」や「捕食動物が陸には少なかったため」など諸説あります。確かなことは、陸に上がることを目標としていたのではなく、環境に適応し陸に上がったということです。

これは人間にも同じことが言えるのではないでしょうか。
私たちはよく「弁護士になる」、「投資を始めてお金持ちになる」、「5年後はこういう人間になりたい」など様々な目標を立てています。しかし目標を立てて努力しているものの、「やっぱり自分には向いていないかもしれない」と思うこともありますし、人生を歩んでいく中でなりたい人間像は変化もしていきます。

自分の目標や夢についての計画はなかなか管理できませんし、目標や夢を立てたところでコントロールできないのが人生なのです。本書では、著名人もまた目標を変えて成功した人たちだと紹介しています。

「みんな、人生のある時点で仕事に対する目標を変えた人たちだ」
・ジョンウッデン(アメリカ大学バスケットボール界の名コーチ)は、土木技師に
・ロードサーリング(脚本家・TVプロデューサー)は、体育の指導員に
・ボリスエリツィン(ロシア前大統領)は、建築工事の現場監督に

※引用:仕事は楽しいかね?第4章:明日は今日とは違う自分になる

このように著名人でさえも、自分が目標や夢にしていたことと、今やっていることは全くの別物になっているのです。そして、マックスは例外として、次のような目標を持つことを勧めています。

「明日は今日と違う自分になる」
※引用:仕事は楽しいかね?第4章:明日は今日とは違う自分になる、だよ。

テクノロジーの発展や社会情勢の変化が激しい時代において、5年先、10年先のことは予想することは難しいです。このような時代ではむしろ、自分のやりたいことや成し遂げたいことが変わることが当たり前なのです。

今日は昨日とは違う自分になり、明日は今日とは違う自分になる。明確な目標や夢を持つのではなく、時代に柔軟に対応し、自分が変化していくことをやめなければ、人生がよりよい方向に進むのではないでしょうか。

遊び感覚で何回も試してみること

では、どうすれば「明日は今日と違う自分になる」ことができるのでしょうか。その問いについてマックスは、遊び感覚で何回も試してみることが重要だと述べています。

本書では、遊び感覚で色々と試したことで世界的に有名な商品が偶然うまれた例を次のように紹介しています。

・薬屋の従業員が頭痛薬にシロップを加えて飲んでみると思いのほかおいしかったため、さらにソーダを加えてコカコーラはうまれた。
・ある行商人が売れ残ったテント用の帆布を使って、何をすべきか考え続け、金の 採掘に必要な丈夫なズボンを作り、リーバイスのジーンズがうまれた。

※引用:仕事は楽しいかね?第6章:必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。

このように最初からジーンズやコカコーラを作るという目標があったわけではなく、色々と試した結果、今では世界中に有名な商品が偶然生まれたのです。

私もやりたいことや目標を探すために自己啓発本を読んだり、色々な人の話を聞いたりしていました。しかしながら、やりたいことや目標は一切見つかりませんでした。なぜ見つけることができなかったのか。それは「試してみることが足りないから」だと本書を読んで気づくことができました。

それからというもの、仕事においても自分の業務ではないことにも挑戦したり、本業以外のことにも挑戦したりして、少しずつですが、やりたいことが定まってきました。私の好きな名言で、発明家のトーマス・エジソンは次のように言っています。

  • 「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ」
  • 「私は失敗したことがない。ただ、一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」

私達は何かに取り組む際、うまくいかなければそこで挫折してしまうことがあります。人は変化することが嫌いなため、1度失敗してしまうと変化しないという選択をして、挑戦しないことを選んでしまうのです。

しかし、エジソンの言うように、試してみることに失敗はありません。

「才能があったから成功できた」「環境に恵まれていたから成功した」など、過去の偉人や現在の成功者と言われる人たちの成功だけに目を向け、その裏にある努力や成功までの道のりを私たちは無視してしまいます。
成功者と言われる人たちもまた、何度も挑戦し続け「明日は今日と違う自分になる」ことを心がけたからこそ、成功を手に入れたのではないでしょうか。

仕事は楽しいかね?のレビュー・書評まとめ

以前の私は、「やりたいことがない」「目標が見つからない」とぼやいているだけで何も行動せず、モヤモヤしているだけの人生でした。
しかしながら、本書と出会ってからは「自分は何もしていない」ことに気づかされ、その日から「明日は今日と違う自分になる」ため、とりあえず嫌じゃないことに取り組み始めました。
やりたいことがないと言っている時は、多くの人たちはたいてい、何も行動に移していません。試すこと自体が欠落しているのです。やりたいことを見つけ、人生をよりよくしていくために、まずは嫌じゃないことからやってみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました